低価格で高機能

レンタルサーバーを便利にするVPSの利用は、現在では「低価格で高機能」という状態に落ち着こうとしているようである。
さらっと書いてしまったが、これはある意味では、コンピュータを利用する者にとっては一生をかけて追い求めるべきテーマのひとつであろう。
低価格で便利なサービスを利用することが出来、しかもサービスの内容は高機能なのである。
これにまさるものは、なかなかないのである。

月額でレンタルできるものがある他、現在では「日額いくら」でレンタルサービスを利用することが出来るものもある。

root権限

レンタルサーバーとは、みんなが1台のサーバー機の中で、それぞれの領域でサーバー利用を行うものであった。
ただ、言うなればそれぞれを隔てる衝立はなく、みんな同じ天井の下で、同じ床の上で作業をしていたのである。どんなに差別化を測っても、どこかに似ているところが出てきてしまう。
VPSという技術は、其のような場所に衝立を立てる役割を果たすのである。付け加えて言えば、存在しない衝立である。
衝立が出来、周りとは隔絶した空間ができると、その場の模様替えをすることが出来る。自分だけの空間を持つことで、自由にそこを使うことが出来るようになるのである。

サーバーの自由度は、サーバー設定などを行う権限であるroot権限を持っているか否かで決まった。専用サーバーにはそれがあり、従来のレンタルサーバーにはそれがなかった。
VPSは、これも仮想的にだが、レンタルサーバーの利用者の1人ひとりに、それぞれroot権限を与えたのである。それによって、サーバー利用の自由度が格段に上がったのであった。

仮想的に専有

レンタルサーバーのサービスにあった、ちょっとした不便さを取り除くために登場したのがVPSである。
この技術の内容については、言葉の翻訳と分析でハッキリしてくる。

VPSという言葉は略語だが、これを略さずに広げて書くと、「Virtual Private Server」となる。ヴァーチャル・プライベート・サーバーである。
バーチャルなプライベートサーバーという意味だが、カタカナを漢字に直してみるともう少しわかりやすい。つまり、「仮想的な専用サーバー」なのである。
VPSとは、本当は専用サーバーではないのに、仮想化によって「専用サーバー」を存在させてしまうという技術なのである。

共用サーバー

レンタルサーバーのサービスは、基本的には共用サーバーをレンタルするものである。
「サーバーの利用」と聞くと、詳しくない人からすれば1台のサーバー機を利用者が単独で使っているような感じがある。
確かに、「専用サーバー」といって利用者が1人、または1社で利用しているというタイプのサーバー利用はある。
しかし、多くの利用者にとっては、専用サーバーは少々コストの面で高嶺に咲いた花なのである。1人でサーバー1台を利用するというのは、ハッキリ書いてしまえば結構ぜいたくな話なのである。
もちろん、前にも書いたように保守管理やメンテナンスに神経を使うし、大変であるということもある。

これに対して、共用サーバーは管理面やコスト面ではしっかりしているし、抑え目で利用することが可能である。
ただし、字面から見ても分かるように、共用サーバーとはみんなで1台のサーバー機を使うというものである。1台の中を、例えば5社が5区画に分け、ひとつひとつの空間でそれぞれに必要なことをするのである。
場合によっては、ちょっと狭いと感じることもあるし、ベースが同じなので利用者1人ひとり、あるいは1社1社の独自性というものを出すのが難しいのである。
同じ絵に、違う絵の具で色を塗っているようなものなのである。

VPSは、コストが安くて管理がしっかりしている割にちょっと不便だったその状況を、改善するためにやってきた救世主である。

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